講談師の神田松乃丞(かんだまつのじょう)さんがインタビューにて
ご自身の稽古のやり方について話されていました。
その内容は…
・直筆のネタ帳を片手にガヤガヤしている公園で練習をする
・木の周りをふらふらと歩きながらボソボソと練習をする
ネタをゼロから覚えていく中で、
静かで集中できるところで稽古をするのかと思っていました。
が、むしろその逆でした。
そこには、ご本人なりの意図がありました。
講談中というのは、お客さまのクシャミや咳など、
突発的な音が発生することがつきものとのこと。
しかし若い頃、
そんな音に驚き、頭が真っ白になったご経験があったそうで。
そこからというもの、突発的な音と触れ合いながら稽古することで、
稽古通りの講談ができるように鍛錬されているとのことでした。
このエピソードを聞いて思ったことは、
トレーニング中に必要な大事な要素の一つである「リアリティー」についてでした。
サッカー/フットサルにおいても、
いかにリアリティーのあるトレーニングを設計できるかというのは、
指導者としての腕が試される部分でもあります。
例えば…
右サイドの攻撃選手のトレーニングは、
単なるパス回しだったとしてもコートの右サイドでグリットを作ってトレーニングを行う。
その際のディフェンス役には
左サイドバックやボランチの左側選手をあてる、などです。
その他にも、
いかに全てのトレーニングに「リアリティー」を作り出すか。
これは、成長速度を速めるために重要となる視点の一つになります。
そして、これはスポーツの話だけではなく、
「成長」を生み出そうとしている全ての現場に当てはまることだと思っています。
想像してみましょう…
そこに「リアリティー」はあるんかい???
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