「報告しなさい」は上司の「負け」?

 

『ちゃんと報告しなさい!』

 

この言葉を部下に投げかけた時点で、私はリーダーとして「負け」だと思っていますw

 

 

その理由は、リーダーにとって欲しい報告が来ないということは、

「報告しづらい関係性、話しかけにくい関係性」を部下と築いたという明確な結果の一つだからです。

 

 

人は往々にして、自ら進んで非難されには行かないものです。

 

 

「どーせ怒られるだけ…」

「言ったって意味ないでしょ…」

「優しい言葉とは裏腹に、いつも表情がキレてんだよな…」

 

などなど。

 

関係性が悪いことで、自己防衛本能が発動していくわけです。

 

 

 

ここで一つ、私が大きな学びを得た

「上司と部下との信頼関係づくり」に関するエピソードをご紹介させていただきます。

 

 

 

以前、私が法人営業職に転職した際に同期として入社された方が、

私の20歳上、かつ前職では営業部長をされていた経験をお持ちでした。

 

約2週間、企業側からほぼ指示を与えられずに個室に閉じ込められるという

斬新な「研修」を受けていましたがw、私としてはある意味好都合でした。

 

なぜなら、現場で培ってきた営業経験というものを、

根掘り葉掘り聞くことができたためです。

 

 

そこで私は営業に関する基本的なことを学ぶことができましたが、

それ以上に印象に残っていたことが、「部下との信頼関係づくり」に関するお話でした。

 

 

  

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営業は、成績を残せば何も言われないっていう特殊な職種なんだよね。

 

だから僕は、商談の前にカラオケに行ったり、

気が向かないから一日漫画喫茶でゴロゴロしたり、それは大した問題じゃないって考えてるんだ。

 

それを経て、受注できれば、それで良いわけだからね。

人それぞれ、気持ちの作り方っていうのは違うわけだしさ。

 

でも、部長をやっていると、部下の様子や進捗を、役員には伝えないといけないんだよね。

そこで一番困ることが、「真実を把握していない」ってことなんだよ。

 

「今日はどこ行った?」

「受注の調子はどうだ?」

 

とか、仕事の進捗を知ろう知ろうと歩み寄っても、

表向き良い返事ばっかりが返ってくるもんなんだよね。

皆、僕に怒られたくないからさ。

 

でも、それじゃあさ、嘘をつく部下自身も辛くなっていくし、

僕も役員も、そして会社にとっても良くはないんだよね。

 

だから僕は、一つだけ、彼らにお願いしたんだよ。

 

カラオケに行っても良い。一日どこかでサボっても良い。

その辺りは僕がうまいこと役員に対して伝えておく。

だから、嘘だけはつかないで欲しい。

 

 

すると皆、本当に本音で状況を共有してくれるようになってね。

たまに頭にくることもあるぐらいねw

 

でも不思議なことに、皆が今まで以上に頑張るようになってね。

 

やっぱ皆、人だから、そういうことなんじゃないかな。

 

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このように、部下自身が一方的に非難されない「安心感」を手に入れることで、

上司には「正しい情報」が届きやすくなっていくものです。

 

 

「報告しろ」なんて言えば言うほど、

たとえ報告の回数が増えたとしても、正しい情報なんて手に入れられないものです。

 

 

私も学年主任として学年を任されていたとき、

この「安心感」を届けることをとても大切に運営してきました。

 

その結果として、「定期的な会議」なんてものをしなくとも、

職員室内での「雑談」を通して、各クラスの生徒状況をタイムリーに把握することができていました。

 

 

 

単なる報告ではなく、「正しい情報共有」を求めるのであれば、

まずは信頼関係の構築に着手していくことが賢明かと思われますね^_^