〈 フットサル指導講座 〉を受講してきました
- Q.O.K SCHOOL
- 3月16日
- 読了時間: 4分
先日、ひがしんアリーナ(墨田区)にて
フットサル指導講座が開催され、参加してきました。
講師は、現フウガドールすみだ(Fリーグ)の「岡山 孝介 監督」。
フットサルチームの日本一を決める
全日本フットサル選手権のベスト8に残り
準々決勝が控えるタイミングでの、貴重な講義でした。
私が参加した目的は、一つ。
Q.O.Kフットサルスクール生に還元できる
知識や考え方、視点を獲得すること、でした。
結果、特に印象に残った点は、以下の2点でした。
【1】フットサルに関する言語化の部分
【2】学習効果を高めるための動画活用
それぞれについて、備忘録的に残しておこうと思います。
少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。

【1】フットサルに関する言語化の部分
現代サッカーは年々アスリート化していて
フィジカル的な要素が求められ続けています。
また、チーム戦術的な発展も顕著に見られ
試合中の局面は、圧倒的に「時間・スペース」の「制限」が
厳しくなっています。
だからこそ
「限られた時間とスペースの中で、いかに相手を崩すのか」という
スキルを磨くことが非常に重要になっています。
ここに、「フットサル」というスポーツ特性が
存分に活かせるわけです。
なぜなら「フットサル」は、終始
「時間・スペース」の「制限」がある中でのプレー・判断が
求められるスポーツだからです。
そのような「制限」の中で、相手を崩すために連携を図る。
いわゆる阿吽の呼吸のような部分の質が
各局面の結果を左右させるわけです。
阿吽。
ここでは、「ボールの出し手」と「受け手」の阿吽のことを指します。
そして、この阿吽を助ける知識が「個人戦術」です。
サッカーが上手な人は、感覚的に身に付けているので
「当たり前」に感じる部分が多くありますが
フットサルというスポーツは
サッカーに比べてこの「感覚」を
圧倒的に『言語化』しています。
なぜなら、「制限」がある中で
「阿吽」のような連携が求められ続けるスポーツだからです。
絶望するほどの前置きの長さでしたが・・・
今回、その言語化の部分で
非常に面白いと感じた表現が2つありました。
(1) ONの状態
(2) セカンドタッチ
(1) ONの状態
ボール保持者がフリーの(プレッシャーをあまり受けていない)状態
= ONの状態 と定義されていました。
僕はプレーヤーとして、ボールの出し手が
「ON」なのか「OFF」なのか
ほとんど意識できず、自分本位でプレーしていた選手でした。
そりゃー欲しいタイミングでパスが来ないわけです(笑)
ONの状態であれば
受け手はマーカーの背後を狙ってもOK
なぜなら、ボール保持者は「出せる」状態だからです。
一方、OFFの状態であれば
ボール保持者は「出しづらい」状態なので
ボールを失わないためのサポートが必要。
このように、ボールの受け手の動き出しの判断基準の一つとして
「ONの状態」であるのかどうか、という視点。
選手に落とし込む際、非常に伝わりやすい表現だなと
学びになりました。
(2) セカンドタッチ
ファーストタッチを大切に!みたいな声掛けは
世の中に溢れている一方で
「セカンドタッチを大切に!」というのは
聞き馴染みがない表現でした。
簡単に説明すると
ファーストタッチで足元にボールを収め
そこに喰い付いたDFの寄せ方(スピードや角度)や周囲のスペースを踏まえ
セカンドタッチで適切な場所にボールを運ぶ(置く)こと。
これを、「セカンドタッチの質」と捉えていました。
(というように解釈しました)
『喰い付かせて、その逆手を取る』
この部分を育むために、「セカンドタッチ」という表現は
選手に落とし込みやすいなーと感じました。
【2】学習効果を高めるための動画活用
目で見ることで、あたかも自分が体験したかのように脳が働く。
運動神経が良い人って、見て真似るのが上手ですよね。
いわゆる、ミラーニューロン効果なんて言われるものでしょうか。
これを、個人戦術やチーム戦術に応用する視点として
岡山監督は「動画活用」を積極的に取り入れられていました。
現代サッカーににおいて、一時代に比べると
世界的な選手の若年齢化が進んでいます。
これはおそらく、世界中で「良いプレー」が
動画で観られる世界になったからなのでは?と話されていました。
確かに、と思いました。
そういった意味でも、小学生年代から
「良いプレー」「良い判断」を『動画で学ぶ』ことは
非常に効果的だと考えられました。
テーマに即した動画を準備していくことを
今後の楽しみの一つにしたいと思います。
以上、他にも沢山の気づきを得られましたが
個人的にはここで記したポイントが印象的でした。
今後、フットサルのスポーツ特性が
サッカー界の底上げに寄与していく。
そんな未来をワクワクしながら楽しみにしつつ
私もその一助になれるよう、目の前の子どもたちと共に
研鑽し続けていきます!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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